ローヤルゼリーの酸味と発酵臭
ローヤルゼリーには独特の酸味と匂いがある
ローヤルゼリーをよく知らない方は「はちみつのような甘い味」を連想しがちです。しかし、実際ははちみつとは全く異なる舌にピリッと伝わるような強い酸味がします。
匂いにもかなりクセがあります。採取した直後こそ乳製品のようなさわやかな香りがしますが、次第にきつい匂いへと変わっていきます。
採取してから時間が経ったローヤルゼリーは、鼻にツンとくるような強い発酵臭がします。「腐っているのでは」と感じる方もいるでしょう。
もちろん腐っていませんから安心してください。とはいえクセが強いためきつく感じてしまう方もいます。
ローヤルゼリーはお世辞にも食べやすい食品ではありません。ですが健康に良い食品であることには変わりないので、ぜひ試してみてください。
強い酸味と匂いはデセン酸によるもの
ローヤルゼリーの強い酸味とクセのある匂いは、有効成分であるデセン酸(※1)によるものです。このデセン酸は生活習慣病や更年期障害の予防をはじめとするさまざまな健康効果があり、近年になり注目されています。
いまだに不明な点もある成分ですが、体に良く積極的に摂りたい成分の一つです。デセン酸は自然界ではローヤルゼリーにしか含まれていません。
そしてローヤルゼリーにはデセン酸がたっぷり含まれています。つまりローヤルゼリーの強い酸味とクセのある発酵臭は、デセン酸が多く含まれている証拠なのです。
(※1)正式名称は10-ハイドロキシ-δ-2-デセン酸。
生ローヤルゼリーは酸味と匂いが強い
新鮮で高品質な生ローヤルゼリーは酸味と匂いが強い
ミツバチの巣から採取して、不純物を取り除く以外に何も加工していない状態のものを「生ローヤルゼリー」といいます。女王蜂が口にするローヤルゼリーとほとんど同じ状態であり、とても新鮮で高品質です。
とはいえ生ローヤルゼリーは酸味と匂いが強いため、人によっては苦手に感じてしまいます。時間が経つとさらに酸味と匂いが強くなります。
それでも生ローヤルゼリーには優れた効果効能が期待できるため、ぜひ摂ることをお勧めします。
お勧めの摂り方
生ローヤルゼリーはそのまま摂るのが基本です。ローヤルゼリーを入れたスプーンを舌の下に滑り込ませると、酸味をあまり感じずに飲み込むことができます。
生ローヤルゼリーの酸味と匂いがどうしてもダメという方は、はちみつやヨーグルトを加えると良いでしょう。少し混ぜてから口の中に転がすようにして飲み込むと、酸味を感じにくく摂りやすいです。
ほかにもジュースに混ぜたり、冷凍庫で凍らせて野菜や果物と一緒にスムージーにする方法があります。甘い果物はローヤルゼリーの酸味をやわらげてくれるため相性抜群です。
注意点
生ローヤルゼリーは鮮度が低下しやすい生ものです。常温で置くと酸化が進んで、酸味と匂いがきつくなります。そのため冷蔵もしくは冷凍で保存する必要があります。
常温で保存できないため持ち運びには不向きです。少しでも酸化を抑えるために、食べるときだけ取り出しなるべく短時間で戻しましょう。
またコーヒーやお茶と一緒に摂るのは控えましょう。強い苦味と香りによってローヤルゼリーの酸味と匂いを隠すことができますが、タンニンが含まれているため成分の吸収に悪影響があります。
酸味と匂いが比較的少ない乾燥ローヤルゼリー
乾燥させることで酸味と匂いが抑えられる
生ローヤルゼリーに対して乾燥させて水分を飛ばしたものを「乾燥ローヤルゼリー」といいます。乾燥しているため酸味が少しやわらぎます。水分が含まれていないためクセの強い発酵臭も抑えられています。
生ローヤルゼリーのように新鮮な状態で摂ることはできませんが、乾燥していてもローヤルゼリーの基本的な効果効能に変わりはありません。
強い酸味とクセのある匂いが苦手という方は、乾燥ローヤルゼリーを試してみましょう。粉末タイプであればジュースなどの飲み物に溶かすことで、より酸味を感じずに摂ることができます。
ソフトカプセルがお勧め
飲み込むのが苦手でなければ、ソフトカプセルのサプリメントがお勧めです。ゼラチンの容器で乾燥ローヤルゼリーを包み込んでいるのが特徴です。
噛まずに水と一緒に飲み込みため、酸味を全く感じずに摂ることができます。ソフトカプセルで密封されているため強い匂いもありません。