調整ローヤルゼリーの特徴
味を良くし保存性を高めた調整ローヤルゼリー
ミツバチの巣から採取されたローヤルゼリーは、生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリーのいずれかに加工されます。
このうち「調整ローヤルゼリー」は、砂糖やはちみつなどの副原料、保存料や酸化防止剤などの添加物を加えているのが特徴です。
甘味料が加わることで酸味の強いローヤルゼリーの味わいをマイルドにし、生ローヤルゼリーよりも摂りやすく改良しています。
さらに添加物を加えることで保存性を高めています。一方でローヤルゼリーの純度が低い、添加物が多く含まれているというデメリットもあります。
調整ローヤルゼリーを選ぶ際は、必ず成分の含有量と使われている添加物の種類を確認しましょう。
調整ローヤルゼリーの生産方法
調整ローヤルゼリーの定義
社団法人・全国ローヤルゼリー公正取引協議会では、調整ローヤルゼリーを「ローヤルゼリーの使用量が全重量の1/6以上(生ローヤルゼリー換算)」と定義しています。
これは逆に言えば5/6までは他の副原料や添加物が占めていても良いということでもあります。
副原料や添加物を加える
調整ローヤルゼリーは生ローヤルゼリーまたは乾燥ローヤルゼリーに、副原料や添加物を加えて作ります。
何を加えるかはメーカーや製品によって異なります。副原料は商品の付加価値をつけるために加えられるのが一般的です。例えば砂糖やはちみつを加えれば「酸味が少なく口にしやすい」ことをアピールできます。
添加物は主に保存性を高める目的で、保存料や酸化防止剤が加えられます。さらに見た目を良くする目的で着色料を、香りを良くする目的で香料が加えられることがあります。
調整ローヤルゼリーのメリット
味と匂いが調整されていて摂りやすい
本来のローヤルゼリーは味と匂いに強いクセがあります。舌にピリリと伝わる鋭い酸味があり、独特の発酵臭がするため、人によっては苦手に感じてしまいます。
調整ローヤルゼリーは砂糖やはちみつなどの甘味料を加えることで、酸味をやわらげマイルドな味わいに調整しています。
さらに香料を加えることで独特の発酵臭を感じにくくしているものもあります。調整ローヤルゼリーは味と匂いが気にならず、摂りやすいのがメリットです。
関連記事:ローヤルゼリーの酸味と発酵臭
保存性に優れている
調整ローヤルゼリーは保存料や酸化防止剤を加えることで保存性を高めています。直射日光と高温多湿を避ければ、常温で保存することができます。
よく日持ちし賞味期限も長く設定されています。冷蔵庫に入れる必要がないため、まとめ買いに最適です。
関連記事:ローヤルゼリーの賞味期限
持ち運びしやすい
常温で保存できるため、携帯性にも優れています。錠剤やカプセルの調整ローヤルゼリーなら、気軽に外出先に持ち運ぶことができます。日中に家を空ける方や忙しい方に適しています。
手頃な価格で購入できる
調整ローヤルゼリーは生ローヤルゼリーほどの厳しい品質管理が求められないため、生産コストを低く抑えることができます。常温で保存できるため輸送コストもかかりません。
市場に大量の製品を供給可能で、価格を低く抑えることができます。ドリンクやキャンディーなど手頃な価格の調整ローヤルゼリーも売られています。
調整ローヤルゼリーのデメリット
純度が低い
調整ローヤルゼリーは副原料や添加物が加えられているため、生ローヤルゼリーよりも純度が低いのがデメリットです。
ローヤルゼリーの使用量が全重量の1/6以上であれば、調整ローヤルゼリーとして認められます。そのため残念ながら、ローヤルゼリーの含有量が少ない製品が出回っているのが実情です。
ローヤルゼリーそのものがいくら健康に良くても、含有量が少なければ十分な効果は得られません。
添加物が多く含まれている
調整ローヤルゼリーは保存性を高めたり見た目を良くする目的で、さまざまな種類の添加物が加えられています。ビタミンEなど天然由来の成分であれば体に悪影響はありません。
しかし、一部の保存料や着色料には発がん性やアレルギー性などの体への悪影響が指摘されています。ローヤルゼリーがいくら体に良くても、体に悪影響を及ぼす成分を一緒に摂っては意味がありません。
調整ローヤルゼリーを購入する際は、使われている添加物の種類を確認しましょう。
関連記事:調整ローヤルゼリーとは?