生ローヤルゼリーの特徴
自然に近いフレッシュさが特徴の生ローヤルゼリー
ローヤルゼリーは加工方法によって、生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリーの三つのタイプに分かれています。
このうち「生ローヤルゼリー」は、王台(※1)から採取してから不純物を取り除くためにろ過を行って、冷蔵または冷凍保存しているのが特徴です。
最小限の加工に抑えることで限りなく自然に近いフレッシュな状態をキープしています。採取してから素早く工場に輸送し、短時間で処理することで鮮度の低下を防いでいます。
一方で常温で保存できない、価格が高いなどのデメリットもあります。ですがそれ以上に高品質な生ローヤルゼリーを摂ることには大きなメリットがあります。
女王蜂が得ているローヤルゼリーのパワーを実感したい方は、ぜひ生ローヤルゼリーを試してみてください。
(※1)働き蜂が女王蜂のために作る特別室。ここで産みつけられた卵から次の女王蜂が誕生する。女王蜂のためにローヤルゼリーが溜め込まれる。
生ローヤルゼリーの生産方法
生ローヤルゼリーの定義
社団法人・全国ローヤルゼリー公正取引協議会では、生ローヤルゼリーを「人工王台(※2)に幼虫を移してから72時間以内に採取したもの」と定義しています。
(※2)女王蜂を隔離してから人工王台に新しい幼虫を移す。働き蜂は女王蜂が居なくなったことで緊急事態と判断し、新しい幼虫のためにローヤルゼリーを分泌する。
ろ過以外の加工を行わない
生ローヤルゼリーの生産方法は至ってシンプルです。ですが鮮度を保つために、王台から採取してからは時間との勝負になります。
王台から取り出したローヤルゼリーは短時間で工場に輸送され、速やかに不純物を取り除くためにろ過処理されます。生ローヤルゼリーは不純物を取り除く以外の一切の加工を行ないません。
そしてすぐに容器に充填され、5℃以下で冷蔵または冷凍保存されます。素早く処理を行って低温で保存することで、自然に近いフレッシュな状態を保っているのです。
生ローヤルゼリーのメリット
高い活性を保っている
ローヤルゼリーには熱や酸素、紫外線に弱いという欠点があります。常温に置いたり空気に触れるとすぐに劣化が進み、活性が失われていきます。
見た目には変化がなくても、活性が失われたローヤルゼリーは本来持つ効果を得ることができません。
そこで鮮度を保つために、採取してから製品化されるまでの時間を出来るだけ短くし、5℃以下で保存する必要があります。
生ローヤルゼリーは採取してから速やかに処理することで劣化を防ぎ、熱処理を一切行わないことで成分の破壊を防いでいます。さらに厳しい温度管理のもとで冷蔵または冷凍することで、採れたてのフレッシュな状態を保っています。
濃厚で優れた効果が期待できる
高品質のローヤルゼリーを生産するためには、採取のタイミングが重要です。なぜなら働き蜂は女王蜂となる幼虫の成長に合わせてローヤルゼリーを分泌しているからです。
採取が早すぎると濃度が薄くなり、遅すぎると働き蜂が分泌を止めてしまいます。濃度が薄いローヤルゼリーは吸収されやすいものの、成分の量が少ないため十分な効果が期待できません。
そのため一般的な生ローヤルゼリーは48~72時間以内に採取しています。その中でも48時間で採取された生ローヤルゼリーは濃厚で優れた効果が期待できます。
関連記事:ローヤルゼリーの採取方法
添加物が含まれていない
生ローヤルゼリーは多くの健康食品に配合されている添加物が一切含まれていません。それだけ純度が高いという証でもあります。
保存料や着色料などの添加物の体への悪影響を気にすることなく、安心して摂ることができるのがメリットです。
生ローヤルゼリーのデメリット
保存方法に注意が必要
生ローヤルゼリーは常温で保存できません。通信販売で購入した場合はクール便で届けられます。5℃以下に設定した冷蔵庫または冷凍庫で保存してください。
ただし冷蔵された状態で売られている生ローヤルゼリーを家庭で冷凍すると、成分が破壊される恐れがあります。
冷凍されて売られている生ローヤルゼリーは、冷蔵庫のチルドルームで解凍してください。なお鮮度が低下するため再冷凍は行わず、解凍した生ローヤルゼリーはそのまま冷蔵庫で保存してください。
また酸化防止剤が添加されていないため、空気に触れると酸化してしまいます。未開封の生ローヤルゼリーは1年程度持ちますが、開封したら早めに使い切りましょう。
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持ち歩きが困難
常温で保存できず、空気に触れるとすぐ酸化するため、持ち歩きに不向きです。どうしても外出先に携帯したい方は、保冷バッグを使いましょう。
それでも熱の影響を完全に遮断することはできないため、長時間の持ち歩きはお勧めできません。
製品価格が高い
生ローヤルゼリーは厳しい品質管理が求められるため、どうしても保存や輸送にコストがかかってしまいます。採取してすぐに処理するため、生産の効率も良くありません。
そのため製品価格が高いというデメリットがあります。コストパフォーマンスでは乾燥ローヤルゼリーや調整ローヤルゼリーのほうが優れています。
とはいえ高品質な生ローヤルゼリーは、一切の妥協を行わない徹底した品質管理によって実現しています。高価な生ローヤルゼリーは敷居が高く感じていますが、それだけ優れた効果が期待できるということでもあります。
味と匂いに強いクセがある
生ローヤルゼリーは自然に近いフレッシュさが特徴ですが、味と匂いに強いクセがあります。舌にピリリと感じるような強い酸味があり、独特の発酵臭がするため、人によっては苦手に感じてしまいます。
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