ローヤルゼリーで糖尿病を予防する

インスリン抵抗性を改善して糖尿病を予防するローヤルゼリー

体に良い成分を豊富に含んでいるローヤルゼリーには、生活習慣病を予防する効果が期待されています。中高年男性の多くが発症する「2型糖尿病」(※1)の予防にも有効です。
糖尿病はインスリンの不足や作用の低下によって、血糖値が高い状態が続くことで発症します。とはいえ2型糖尿病は急に発症する病気ではなく、糖尿病予備軍を経て糖尿病へと進行します。
糖尿病予備軍の方はインスリンが効きにくい「インスリン抵抗性」の状態にあります。ローヤルゼリーにはインスリン抵抗性を改善する作用があり、糖尿病の初期症状を予防する効果が期待されています。血糖値が気になる方は、ローヤルゼリーを積極的に摂ると良いでしょう。

(※1)食生活や運動不足などの生活習慣の乱れ、ストレス、遺伝的要因によって発症する後天的な糖尿病。

糖尿病を引き起こすインスリン抵抗性

食事から摂取した糖質は体を動かすエネルギー源として利用されます。一方で使い切れなかった分は血液中に溶け込みます。この量が多すぎると糖によって血管が傷つくため、膵臓からインスリンを分泌して血液中の糖分量を調整しようとします。
ところが慢性的に血糖値が高い糖尿病予備軍の方は、インスリンの効き目が悪いインスリン抵抗性の状態にあります。空腹時は血糖値を正常に保っていても、食後の血糖値上昇を抑えることができなくなります。
すると膵臓から追加でインスリンが分泌されるようになります。この状態が続くと膵臓が消耗してインスリンが分泌されにくくなり、高血糖の状態が続くことになります。その結果として糖尿病予備軍から糖尿病へと進行します。

ローヤルゼリーに含まれる糖尿病に有効な成分

ローヤルゼリーにはアミノ酸、ビタミンB群、デセン酸など、糖尿病の予防に有効な成分が多く含まれています。

関連記事:ローヤルゼリーとは

アミノ酸

ローヤルゼリーには24種類ものアミノ酸が含まれています。アミノ酸はインスリンの原料であるため、血糖値の安定に関係しているとされています。
その中でもイソロイシンには糖質が筋肉に取り込まれて代謝するのを促す作用があり、血糖値の上昇を抑える効果が期待されています。
糖尿病患者にイソロイシンを摂ってもらったところ、糖尿病治療の評価基準であるヘモグロビンA1c(※2)が抑えられることが確認されています。(参考元1)
イソロイシンは体内で合成できない必須アミノ酸です。食生活の乱れが気になる方は、ローヤルゼリーから摂ると良いでしょう。

(※2)ブドウ糖と結合したヘモグロビン。高血糖状態が続くとこの数値が高くなる。

ビタミンB群

ローヤルゼリーにはビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸は、糖質または炭水化物の代謝を助けています。
代謝が促進されることで血糖値の上昇を抑えることができ、糖尿病の予防に繋がります。

亜鉛

亜鉛は血液中の糖分量を調整するホルモンで、インスリンの働きを正常に保つために欠かせない栄養素です。
亜鉛が不足すると糖尿病に繋がります。血糖値が高めな方はローヤルゼリーから摂ると良いでしょう。

デセン酸

デセン酸(※3)はローヤルゼリーにしか含まれない特有の成分です。近年の研究でこのデセン酸はインスリンと同じ働きをすることが分かっています。
ローヤルゼリーが持つ血糖値の上昇を抑える作用は、主にこのデセン酸がもたらしている可能性があります。
デセン酸を多く含むローヤルゼリーほど質が良いとされ、特に生ローヤルゼリー(※4)に豊富に含まれています。

(※3)正式な名称は10-ヒドロキシデセン酸。
(※4)加工を最小限に抑えて、鮮度を保ったまま5℃以下で冷蔵または冷凍したローヤルゼリー。

臨床試験によって効果が示されている

糖尿病予備軍の方が抱えるインスリン抵抗性を改善することができれば、糖尿病への進行を予防することができます。
そこで岡山大学と民間企業の共同研究で、ローヤルゼリーのインスリン抵抗性を改善する効果を検証しました。

【ローヤルゼリーの効果を示す試験結果】

果糖を混ぜた飲み水を与えてインスリン抵抗性を進行させたラットに、ローヤルゼリーを8週間投与しました。血液検査を行って空腹時の血糖値とインスリン値を測り、インスリン抵抗性指数を割り出しました。
その結果、インスリン抵抗性指数が正常なラットと同程度に低く、インスリン抵抗性の進行が抑制されることが確認されました。
ローヤルゼリーには糖尿病の初期症状を予防する効果があることが明らかになりました。(参考元2)

参考元1:味の素、アミノ酸「L-イソロイシン」が糖尿病に効果があることを実証| マイナビニュース
参考元2:ローヤルゼリーは、糖尿病予備軍の初期症状を予防する -ラットの研究結果を日本薬学会誌で論文発表- 株式会社山田養蜂場みつばち健康科学研究所