骨粗しょう症を予防するローヤルゼリー

女性ホルモンの働きを補って骨粗しょう症を予防するローヤルゼリー

優れた栄養価を持つローヤルゼリーには、更年期の女性に多い「骨粗しょう症」を予防する効果が期待されています。
骨粗しょう症は骨密度の低下によって骨が脆くスカスカになる病気です。主な原因は女性ホルモンである「エストロゲン」の不足です。
ローヤルゼリーにはエストロゲンと似た働きをするデセン酸が豊富に含まれています。デセン酸によってエストロゲンの働きが補われることで、骨の分解を防ぐと考えられています。
骨粗しょう症を発症すると姿勢の悪化や腰痛によって生活の質が低下します。さらに転倒などで骨折すると歩行困難や寝たきりに陥ることがあります。
ホルモンバランスの乱れが気になる方は、ローヤルゼリーを摂って骨粗しょう症の予防に努めましょう。

更年期の女性が発症する骨粗しょう症

骨粗しょう症患者の約8割は閉経後の女性が占めているとされています。女性は40代後半から更年期に入り、卵巣の衰えによって女性ホルモンとして働くエストロゲンの分泌量が急激に低下します。
このエストロゲンには骨の分解を防ぐ働きがあります。そのため体内でエストロゲンが不足すると、新陳代謝のバランスが崩れて骨の分解に新しい骨の形成が追いつかなくなります。
つまり健康な骨を維持することが難しくなります。更年期の女性は骨粗しょう症を予防するために、ホルモンバランスの乱れを整える必要があります。

ローヤルゼリーに含まれる骨粗しょう症の予防に有効な成分

ローヤルゼリーにはデセン酸、たんぱく質、アミノ酸など骨粗しょう症の予防に有効な成分が豊富に含まれています。

関連記事:ローヤルゼリーとは

デセン酸

ローヤルゼリーにはデセン酸(※1)という特有の成分が豊富に含まれています。近年の研究でこのデセン酸はエストロゲンと似た働きをすることが分かっています。
ローヤルゼリーが持つホルモンバランスの乱れを整える作用は、このデセン酸がもたらしていると考えられています。
デセン酸によって体内のエストロゲンの働きが補われることで、新陳代謝のバランスが改善されます。骨の分解が抑制されて新しい骨の形成が促されることで、骨密度や骨の強度を保てるようになります。

(※1)正式な名称は10-ヒドロキシデセン酸

関連記事:更年期障害の方にローヤルゼリー

たんぱく質

たんぱく質はローヤルゼリー全体の10～15%を占めています。(参考元1)骨組織を支えているコラーゲンはたんぱく質から作られます。
コラーゲンは骨のしなやかさを保つために欠かせない成分です。ローヤルゼリーからたんぱく質を摂ることで、コラーゲンの生成が促されてしなやかな骨を保てるようになります。
無理なダイエットや偏食で栄養が不足している方は、ローヤルゼリーを摂ると良いでしょう。

アミノ酸

ローヤルゼリーには24種類ものアミノ酸が含まれています。このうちリジンには食事から摂取したカルシウムの吸収を促進する作用があり、健康な骨の維持に欠かせません。
プロリンはコラーゲンの原料となるアミノ酸です。バリン、ロイシンはたんぱく質の合成に関係しています。
特にリジン、バリン、ロイシンは体内で合成できない必須アミノ酸です。栄養の偏りが気になる方は、ローヤルゼリーから摂ると良いでしょう。

カルシウム

ローヤルゼリーには骨の強度を保つために欠かせないカルシウムが含まれています。とはいえローヤルゼリーに含まれるカルシウムだけでは骨の維持には不十分です。
カルシウム不足が気になる方は、ローヤルゼリーだけに頼らずにカルシウムを豊富に含む乳製品や小魚類と併用しましょう。

臨床試験で効果が示されている

骨密度の減少を抑える

詳細を読む (クリックで開閉)

ローヤルゼリーは更年期のさまざまな症状に有効です。そこでローヤルゼリーを摂ることで骨密度にどのような影響を与えるのか、ラットを使って調べました。

【ローヤルゼリーの効果を示す試験結果】

更年期の状態を引き起こしたラットに、0.5%または2%のローヤルゼリー入りの餌、何も添加していない餌のいずれかを与えて飼育しました。
その結果、何も添加していない餌を与えたラットは骨密度が減少しました。一方のローヤルゼリー入りの餌を与えたラットは、骨密度の減少が抑えられ、投与量が多いほど骨に含まれるカルシウム量が増加することが確認されました。
また酵素分解ローヤルゼリー(※2)を投与すると、さらにカルシウムが増加することが確認されました。(参考元2)

(※2)予め酵素でたんぱく質をアミノ酸などに分解したローヤルゼリー。

骨のしなやかさを保つ

詳細を読む (クリックで開閉)

しなやかな骨を保つ成分であるI型コラーゲンは、骨組織の中で分子同士が架橋状を作って互いに結びついています。この結びつきを形成しているI型コラーゲンの割合が多いほどしなやかな骨が形成されます。

そこでローヤルゼリーを摂ることで、I型コラーゲンにどのような変化が起こるのか、更年期の状態を引き起こしたラットを使って調べました。
その結果、ローヤルゼリー入りの餌を与えたラットは、骨組織の中で互いに結びついているI型コラーゲンの割合が著しく高いことが確認されました。(参考元3)
このことからコラーゲンを摂ることで骨のしなやかさが保たれ、骨粗しょう症の予防に繋がる可能性があることが明らかになりました。

参考元1:効くローヤルゼリーにはワケがある! ローヤルゼリー特別取材班編著 史輝出版
参考元2:Evid Based Complement Alternat Med. 2006 Sep;3(3):339-48.
参考元3:山田養蜂場 みつばち研究助成基金 | 研究成果のご紹介 ローヤルゼリーは骨のしなやかさを保つ～更年期の骨粗しょう症予防に有効な可能性～