ローヤルゼリーで免疫力を高める

IgA抗体を増やして免疫力を高めるローヤルゼリー

昔からローヤルゼリーを摂ると「風邪を引きにくくなる」と言われています。また抗アレルギー作用や抗菌作用が報告されています。これらはローヤルゼリーが持つ免疫賦活作用がもたらしています。

私たちの体内には無数の免疫細胞が存在し、体内に侵入するウイルスや細菌などの病原体と戦っています。免疫細胞が活性化すると免疫力が高まります。とはいえローヤルゼリーがどのように働くのか、そのメカニズムについてはっきりとは分かっていませんでした。

最近の研究で、ローヤルゼリーを摂ると免疫細胞が作り出す「IgA(免疫グロブリンA)」という抗体(※1)の数が増えることが分かっています。IgA抗体が増えると免疫力が高まるとされています。
免疫力はストレスや生活習慣の乱れ、加齢によって低下しますから、ローヤルゼリーを活用すると良いでしょう。

(※1)体内に侵入した細菌やウイルスなどを追い出すために、免疫細胞が作り出す対抗物質。

IgA抗体の役割

免疫細胞が作り出すIgA抗体

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私たちの体内にはウイルスや細菌などの病原体から身を守る免疫システムが備わっています。免疫システムを支えているのは免疫細胞である白血球です。
マクロファージ、樹状細胞、リンパ球、ヘルパーT細胞などさまざまな免疫細胞が連携し、抗体を作り出すことで細胞がウイルスや細菌に感染するのを防いでいます。IgA抗体も免疫細胞が作り出す抗体の一つです。

病原体が粘膜の内側に侵入するのを防ぐ

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ウイルスや細菌は主に粘膜から侵入してきます。なぜなら体の外側はぶ厚い角質を持つ皮膚によって守られ、ウイルスや細菌が容易に侵入できない構造になっているからです。
そこで粘膜では免疫細胞が働いていて、ウイルスや細菌が粘膜の内側に侵入するのを防いでいます。IgA抗体は病原体にくっついて包み込むことで無力化させ、体外への排出を促しています。
つまりIgA抗体の量が増えるとウイルスや細菌に対する防御力が高まり、風邪やインフルエンザなどの感染症に罹りにくくなります。

免疫力を高めるローヤルゼリーの働き

ローヤルゼリーを摂るとIgA抗体の量が増える

免疫細胞が作り出すIgA抗体は、唾液、腸管粘液、気管支粘液、母乳などに多く含まれていることが分かっています。
そこで唾液に含まれるIgA抗体の量が少ない人を対象にした臨床試験を行って、ローヤルゼリーの効果を調べました。

【ローヤルゼリーの効果を示す試験結果】

唾液中のIgA抗体の量が少ない方10名に、ローヤルゼリーを生換算(※2)で7200mg含む錠剤を4週間摂ってもらいました。
摂取前と摂取後に唾液中のIgA抗体の量を測りました。その結果、4週間後に唾液中のIgA抗体の量が約40%増加することが確認されました。(参考元1)

(※2)ローヤルゼリーは乾燥させると成分が濃縮される。そのため摂取量の目安として生ローヤルゼリーに換算した量が使われる。

腸管免疫を強化してM細胞を増やすローヤルゼリー

病原体を取り込むM細胞

免疫システムの最前線は小腸に存在する「腸管免疫」です。小腸には「パイエル板」(※3)という器官が存在します。
このパイエル板では「M細胞」という免疫細胞が働いていて、小さな穴からウイルスや細菌などの異物を取り込んでいます。
パイエル板の下ではマクロファージや樹状細胞といった食細胞が待ち構えています。マクロファージや樹状細胞は異物を捕食して、その情報を他の免疫細胞に送り、抗体が作られる仕組みです。

(※3)小腸に存在するリンパ球の集まりで、腸管免疫を担う総司令部。体全体の約60%の免疫細胞が集中している。

M細胞が増えるとIgA抗体が素早く生成されるようになる

近年の研究で、ローヤルゼリーには腸管内のM細胞の数や機能を調整する作用があることが分かっています。M細胞は加齢によって減少し、これが免疫力の低下に繋がります。
ローヤルゼリーを摂ることでM細胞の数が増える可能性があり、腸管免疫が強化されてIgA抗体が素早く生成されるようになると考えられています。

冷え性を改善して免疫力を高める

免疫力を低下させる冷え性

免疫力が低下する原因の一つに冷え性があります。体が冷えると血流が悪化して血液の循環が悪くなります。血流と免疫力は関係ないと思われる方もいるでしょう。
しかし、免疫システムを支えているのは免疫細胞である白血球です。マクロファージやNK(ナチュラルキラー)細胞といった白血球は、血流に乗って全身をパトロールすることでウイルスや細菌と戦っています。
つまり冷え性によって血流が悪化し、体の末端まで十分な量の血液が行き渡らなくなると、免疫細胞の働きが弱くなります。

血流を促進して冷え性を改善するローヤルゼリー

ローヤルゼリーには冷え性に有効なアミノ酸やビタミンB群が豊富に含まれています。
その中でも非必須アミノ酸(※3)の一つアルギニンには、血管の拡張に必要な一酸化窒素を作る働きがあります。ビタミンB群の一つナイアシンにも血管を拡張する作用があります。
冷え性と診断された女性24名を対象に行った試験では、ローヤルゼリーを2週間摂ることで手指の表面温度の回復が早くなることが確認されています。(参考元2)

関連記事:ローヤルゼリーで冷え性を改善する

(※3)体内で合成できる体に必要なアミノ酸。

参考元1:「健やかに」2014年12月号 免疫力の低下が病気を引き起こす! | 「健やかに」発刊録 | 山田養蜂場のみつばち健康科学研究所
参考元2:女性の冷え症に対するローヤルゼリーの改善効果 | ミツバチ産品研究 | みつばち健康科学研究所(山田養蜂場)

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