自律神経を整えるローヤルゼリー
間脳に働きかけて自律神経の機能低下を防ぐローヤルゼリー
滋養強壮や健康維持に良いことで知られるローヤルゼリーには、自律神経を整える効果が期待されています。体温や血圧などあらゆる生理現象は自律神経が自動的に調整しています。
この自律神経をコントロールしているのが、脳の中心部に位置する間脳の「視床下部」です。そのため間脳が老化すると自律神経系が衰えると考えられています。
これまでの研究でローヤルゼリーには間脳の老化を抑制する効果があることが分かっています。自律神経系の機能低下を防ぐ効果も期待されています。これはローヤルゼリーに含まれるアセチルコリンの働きによるものとされています。
間脳の視床下部が司る自律神経
私たちの脳は、大脳、中脳、小脳、間脳などで構成されています。このうち間脳は、大脳(大脳皮質)に覆われるように脳の中心部に存在しています。さらに間脳には自律神経の中枢である視床下部が存在します。
視床下部は、体温、脈拍、血圧、ホルモン分泌、食欲などあらゆる生理現象を調整するために指令を出します。全身に張り巡らされた自律神経は視床下部が出した指令を全身に届けるための器官です。
つまり視床下部と臓器や血管などの全身の器官は自律神経によって繋がっていて、相互に情報をやりとりすることで体の機能を保っているのです。
自律神経が乱れると全身の不調に繋がる
交感神経と副交感神経
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。交感神経はアクセルの役目を担っていて、活発に活動する日中を中心に緊張や興奮を感じたときに優位になります。
交感神経が強く働くと体温と血圧が上昇し脈拍が早くなり、いつでも体を動かせる状態に整えられます。一方の副交感神経はブレーキの役目を担っていて、夜間を中心に心身が落ち着いた状態で優位になります。
副交感神経が強く働くと体温と血圧が低下し脈拍もゆっくりになり、興奮や緊張が鎮められてリラックス状態へと導かれます。私たちは必要に応じて交感神経と副交感神経を切り替えることで、体の機能を正常に保っています。
自律神経の乱れが引き起こす不調
ところが強いストレスや疲労などが原因で、自律神経の働きが低下すると交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行えなくなります。
それによって自律神経のバランスが乱れ、全身の不調に繋がります。例えば夜になっても交感神経が強く働くと、心身を休めることができなくなり翌日に疲れが残ってしまいます。
逆に日中に副交感神経が強く働くと、体温や血圧が上がらないことで体を思うように動かせなくなり倦怠感に繋がります。
ほかにも頭痛、めまい、不眠、発汗、ほてり、肩凝り、便秘、下痢など、引き起こされる症状は人によって千差万別です。このような症状が慢性化すると「自律神経失調症」と診断されます。
自律神経を整えるローヤルゼリー
間脳に働きかけるローヤルゼリー
これまでの研究でローヤルゼリーは間脳に作用することが分かっています。間脳は全身に張り巡らされた自律神経の働きをコントロールし、あらゆる生理現象を調整することで体の機能を保っています。
ところが間脳の機能は加齢によって低下していくため、自律神経系の衰えに繋がると考えられています。
そこで東北大学医学部教授(当時)の久嶋勝司らは、ローヤルゼリーをラットに与えて間脳の変化を観察しました。その結果、2週間後には若い組織が増加していることが分かりました。(参考元1)
これはローヤルゼリーに間脳の老化を抑制し、若返らせる効果があることを示しています。ローヤルゼリーによって間脳の老化が抑制されることで、加齢による自律神経系の機能低下を防ぐ効果が期待できます。
アセチルコリンが関与している
ローヤルゼリーにはアセチルコリンという神経伝達物質(※1)が豊富に含まれています。アセチルコリンは自律神経系に大きく関与しているとされています。
大脳が強いストレスを感じると自律神経の働きにも影響を与えます。アセチルコリンには副交感神経を強く刺激する作用があり、視床下部の抵抗力が高まることでストレスを緩和すると考えられています。
このことから自律神経の乱れを改善する効果が期待されています。なおアセチルコリンは人間の体内にも存在し、極めて微量ながら重要な働きをしています。
ローヤルゼリーを摂取することで、よりアセチルコリンの働きを実感することができます。
(※1)神経細胞の興奮または抑制の情報を他の神経細胞に伝達する物質。
自律神経の乱れを改善する効果が認められている
そこで不定愁訴(※2)および自律神経失調症患者にローヤルゼリーを摂ってもらいました。その結果、自律神経失調症の改善率が58.3~66.7%と有意な効果があることが確認されました。
さらに倦怠感、無気力、食欲不振などの不定愁訴の症状に極めて有効であるという報告もあります。(参考元2)
(※2)疲労感や倦怠感などの体の不調があるのに検査をしても原因となる病気が見つからない状態。
参考元1:効くローヤルゼリーにはワケがある! ローヤルゼリー特別取材班編著 史輝出版
参考元2:ミツバチ科学16(3):97-104 ローヤルゼリーの薬理作用