ローヤルゼリーの疲労回復効果
ローヤルゼリーに含まれるロイヤラクチンやアミノ酸が疲労回復を促す
優れた栄養価を持つローヤルゼリーは「若返りの薬」とも呼ばれていて、滋養強壮に良いことで知られています。
加齢によって目立ち始める慢性的な肉体疲労や運動後の疲労に対する効果が期待されています。近年の研究ではローヤルゼリーから「ロイヤラクチン」という特有のたんぱく質が見つかっています。
ローヤルゼリーの疲労回復効果は主にこのロイヤラクチンがもたらしていると考えられています。ほかにもローヤルゼリーには、アミノ酸、糖質、ビタミンB群など疲労回復に繋がる成分が多く含まれています。
「疲れが取れない」「最近疲れやすい」といった悩みを持つ方は、栄養価に優れたローヤルゼリーを利用すると良いでしょう。
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ローヤルゼリーに含まれる疲労回復に有効な成分
ローヤルゼリーには40種類以上の豊富な成分が含まれています。その中で疲労回復効果が期待できる成分は、たんぱく質、アミノ酸、糖質、ビタミンB群です。
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たんぱく質
たんぱく質はローヤルゼリー全体の10~15%を占めています。(参考元1)量としてはあまり多くありませんが、体を維持するために欠かすことができない栄養素です。
たんぱく質は小腸でアミノ酸に分解されて主に二つの用途で使われます。一つは体内燃焼システムに取り込まれてエネルギー源として使われます。
もう一つは肝臓で再びたんぱく質に合成されて、血流に乗って全身に運ばれて筋肉などの組織に変わります。ローヤルゼリーからたんぱく質を摂ることで、筋肉を維持して運動後の疲労を軽減することができます。
また最近の研究では、ローヤルゼリーからロイヤラクチンという特有のたんぱく質が見つかっています。ローヤルゼリーの疲労回復効果はロイヤラクチンがもたらしていると考えられています。
アミノ酸
ローヤルゼリーには24種類ものアミノ酸が含まれています。アミノ酸はたんぱく質とは異なり分解する必要がなく、素早く吸収されてエネルギー源として利用されます。
アミノ酸からエネルギーが作られて全身の細胞に供給されることで、疲れが溜まりにくくなり、疲労の回復が早くなります。
ローヤルゼリーに含まれるアミノ酸の中でも、特に優れた疲労回復効果が期待されているのが、バリン、ロイシン、イソロイシンです。
この三つのアミノ酸は「BCAA」と呼ばれていて、たんぱく質の合成を促すことで筋肉の損傷を軽減する働きがあります。その影響で筋肉疲労の回復が早まることが確認されています。
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糖質
ローヤルゼリーにはブドウ糖や果糖などの糖質が比較的多く含まれています。糖質は体を動かすエネルギー源として利用されます。特にブドウ糖は脳が唯一利用できる栄養源であり、勉強やデスクワークで溜まった脳の疲れを取る働きがあります。
ビタミンB群
ローヤルゼリーにはビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB1、B2、B6、B12には、食事から摂った糖質、脂質、たんぱく質がエネルギーに変わるのを助ける働きがあります。
ビタミンB群を摂ることでエネルギー産生効率が高まります。豊富なエネルギーが全身の細胞に供給されることで、疲労回復に繋がります。
臨床試験で効果が示されている
マウスを使った臨床試験では、低温で保存したローヤルゼリーに疲労を軽減する効果があることが報告されています。
- 【ローヤルゼリーの効果を示す試験結果】
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まずマウスに以下のいずれかのサンプルを与えました。その後、運動量を測定するために流水槽で遊泳させて、運動性疲労に関する数値を測定して疲労度を評価しました。
・-20℃で保存したローヤルゼリー
・40℃で7日間保存したローヤルゼリー
・ローヤルゼリーと同等の摂取エネルギーに調整したサンプルその結果、-20℃で保存したローヤルゼリーを与えたマウスは他のサンプルを与えたマウスよりも、有意に疲労が少ないことが確認されました。(参考元2)
高品質なローヤルゼリーでないと疲労回復効果は期待できない
ローヤルゼリーなら何でも疲労に効くというわけではありません。ローヤルゼリーは熱の影響を受けると劣化して活性を失います。
前出のマウスを使った試験では、40℃で7日間保存したローヤルゼリーを与えたマウスには効果がありませんでした。
また使用したローヤルゼリーを分析したところ、40℃で保存したローヤルゼリーはロイヤラクチンの90%が分解されていたことが分かりました。(参考元2)
これは鮮度を保った高品質なローヤルゼリーでないと、疲労回復効果は期待できないことを意味しています。
疲労回復効果を期待してローヤルゼリーを摂るなら、徹底した品質管理を行った高品質なローヤルゼリーを選びましょう。
巣から採取した直後の鮮度を保った生ローヤルゼリー(※1)、もしくは熱を加えずに低温で加工した粒剤がお勧めです。
(※1)不純物を取り除くろ過以外の一切の加工を行わずに、5℃以下で冷蔵もしくは冷凍したローヤルゼリー。
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参考元1:効くローヤルゼリーにはワケがある! ローヤルゼリー特別取材班編著 史輝出版
参考元2:ミツバチ科学23(1) 17-22 ローヤルゼリー中に新たに見出された品質指標となるタンパク質:ロイヤラクチン